金のゆりかご(北川歩実)

金のゆりかご (集英社文庫)

金のゆりかご (集英社文庫)

濃厚だ。これは大当たり。昨今の幼児教育の加熱、天才を育てるという教育。天才と勘違いする子どもたち。またその中で落ちこぼれていく子供。そういった教育の行く末を考えさせられた。そして想像を超える濃厚な結末。初稿は1998年、文庫初版は2001年のものだが、文庫の増版は2009年に入ってから重ねること複数回。この眠っていた名著が今掘り返されたのも、最近テレビで天才を育てるばーちゃんとか出てきたのもあるんじゃねーかな。