サル学の現在(立花隆)
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/01/10
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カニバリズムによる集団興奮する「チンパンジー」・群れの解体を促すための子殺しをする「ゴリラ」・全員参加の乱交パーティ社会「ピグミン」・縄張りも順位もない「ゲラダヒヒ」・常に孤独な単独行動「オランウータン」・子殺しで発情する「ハヌマンラングール」など。
この本から、サルにも複雑な社会構造があり個々のパーソナリティも確立されていることが分かる。思ったよりもサルの世界も複雑であり、ヒトとサルとの間に一線を引くには決め手がない。ただし一つ言えるのは、自分の存在の由来を知りたがったり、他の動物の生態系に興味をもって自分の人生を使ってまで研究したり知りたがるのはヒトだけかもしれない。