ソロスは警告する(ジョージ・ソロス)

ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ

ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ

ソロス相当怒ってんな。処女作の「ソロスの錬金術」で訴えた内容が世間に受け入れられなかった事に。それに反論するための本になってる。主題は、サブプライムローンが超バブル崩壊の序章に過ぎない、ということを訴えるはずなのに。。。で、自分の「再帰性」理論を今回のサブプライム問題にあてはめて「ほら見た事か」って本。前の本は、西洋哲学に喧嘩を売ってたので、受け入れられなかったのだろう。考え方は好き。市場収束論は存在しない。理論は「可謬性」と「再帰性」。

[可謬性]
人は世の中のすべてを知ることはできない、そして知れるのはごく一部。
そのため、人は間違いを犯す可能性を持っている、という考え方・性質が可謬性

[再帰性]
思考と現実との間には双方向の繋がりがあり、その繋がりが同時に作用すると、
参加者の思考には不確実性が、そして現実の出来事には不確定性が、それぞれ生じる。
この両方の繋がりが再帰性

[バブルが発生するためには]
バブルが生じるには何らかの形の信用もしくはレバレッジ(借入金)と、
何かしらの誤解もしくは誤認が必要

補足:ソロスは元々哲学者を目指してた