時間は実在するか(入不二 基義)

時間は実在するか (講談社現代新書)

時間は実在するか (講談社現代新書)

ドタバタして時間よ戻れと思って読んだが意図と違った。

内容は近代の哲学者マクタガートの「時間の非実在性」の証明が成功したのかどうか。結論は、時間が実在する・しないではなく、時間が実在するかどうかという質問自体が愚問。時間が実在するかしないかは質問自体定義できない。よってマクタガートは証明以前に命題を失っていた。って内容。

うーん、今は時間をほんの少し戻したいだけ。時間が存在するしないとかそんな議論より、今の頭の中で思い出に時間は存在してる。時間もどせねーよな。今回はこの本を読んだタイミングが悪すぎた。

著者様、内容素敵な本でしたよ。

以下、マクタガートの時間論。

A系列、B系列は存在しないが、C系列は存在する可能性がある
A系列
過去から未来へと動く「今」に視点を置いた時間
B系列
年表のように過去から未来までを一望に見下ろす時間
C系列
カレンダーの暦のような1,2,3・・・といった要素の配列